「お客様は神様だろう?」「1年の仕事は球拾いだろう?」「部下のお前が上司である俺のいうことを聞くのは当然だろう!」
あなたも会社や学校、趣味のサークルなどに所属していてその場で言い返すことのできない正論を言われた経験があるのではないでしょうか? 私はあります、それも1度や2度ではなく何度も。
ほとんどの場合、「確かにその通りなのかも」と思う反面、時間が経つにつれ「なんだろう、ちょっと違うな」と感じるようになります。
そこで今回は「正論を弱者に対して振りかざす人は愚か者である」ということを私の経験と体験を踏まえて記事にします。
なぜ正論を振りかざす人間は愚か者なのか? 見ていきましょう。
会社や職場、インターネット上で正論が使われる場面とは

はじめに正論が使われる場面を考えてみましょう。ほとんどの場合、下記の状況があてはまるのではないでしょうか。
・自分よりも立場の弱い気に入らない人を叩き潰したい
・自分自身のストレス発散
・目の前の人間を自分の思うがままに操りたい
一つずつ解説します。
自分よりも立場の弱い気に入らない人を叩き潰したい

私自身、様々な職場で人間関係を観察してきましたが、大声で正論を言われ怒鳴られている人の共通点は「弱そうな男性」です。反対に強面で横柄な男性は正論を言われていることをほとんど見たことがありません。
会社での場面を想像できない方は、街中に目を移して普段の生活を思い出してみてください。
・歩きスマホを注意されているのは若者
・弱者であるコンビニやレストランの店員さんを怒鳴りつける
・電車内でマナー違反を指摘されるのは学生グループ
・公園でゲートボールをしても注意されない老人たち
・禁煙の場所で喫煙している男性は注意されない
これを読んだみなさんも思い当たる節があるのではないでしょうか? 正論は弱者を叩き潰すために使われるんだなぁ、と。
自分自身のストレス発散

続いて正論、というよりも怒りの感情を表に出す理由をお伝えします。
理由は簡単で他人に怒りの感情をぶつけることでドーパミンという快楽物質が放出されるからです。つまり正論で怒鳴り散らすことは気持ちがいいのです。
そのため芸能人が不祥事を起こしたり凶悪な事件が起こるとヤフーニュースのコメント欄やTwitterには「不倫をした芸能人はクソ」「殺人をしたのに無罪なんて許せない」「YouTuberは社会の悪」「奨学金を返せないやつはダメ人間」など、感情的に正論を並べる人が数多く存在します。

正しいことを言って何が悪いの?
後述しますが正論は文字通り正しいです。しかし正論を言う人は正しくありません。
立場の弱い人間を自分の思うがままに操りたい


最後の理由は立場の弱い(店員や後輩、部下など)人間を意のままに操りたいときに正論を使います。
レストランやコンビニでこんな会話をしている人を見たことがありませんか?
「俺は客なんだぞ! だからしっかりとしたサービスをしろ!」と。
このように正論は相手をねじ伏せたいときだけでなく、自分にとって都合がいいように動いてもらいたいときにも使われます。
正論は正しいがそれを振りかざす人は正しくない


さてここまでは正論が使われる場面について説明してきました。
しかしここまで読んだ方は「正しいことを言って何がいけないんだ?」と感じる人もいるかもしれません。
私自身昔はそういった考えでしたが、最近になって「正論を言うやつは正しくない」と考えるようになりました。
理由は下記の2つです。
・正論を他人に強要するのはおかしい
・弱者に怒りをぶつけ快楽を得たいだけで問題解決を一切しない
一つずつ解説します。
正論を他人に強要するのはおかしい


そもそも正論とは自分自身に対して発言するものであり、他人に対して発言すべきものではないです。
下記に具体例を並べます。
・若者が老人を敬うのは当然である(若者ではなく老人が言う)
・お客様は神様である(店員ではなく客が言う)
・男がデート代を出すのは当然である(男性ではなく女性が言う)
このように自分自身に対して発言するのであればストイックな印象を与えることができますが、他人に言い放つと違和感のある内容になってしまいます。
そもそも「当たり前/当然である」という言葉自体、他人に対して使用していい言葉ではありません。使用するなら「ありがとう」でしょう。
弱者に怒りをぶつけ快楽を得たいだけで問題解決を一切しない


少し前にとある有名人がこんな発言をして大炎上しました。
「コロナで生活が苦しくなった女の子が風俗嬢になる、とても楽しみだ!」
様々なメディアでこの発言が取り上げられたため記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?
そして、この発言を聞いたほとんどの方が「気持ち悪い」「テレビから消えてほしい」「今すぐ謝罪しろ!」と正論を武器にして大騒ぎしました。確かにこの発言は怒られて当然だと思います。しかしながらこの発言に怒りの感情をぶつけ自分自身のストレスを発散したところで問題解決にはつながりません。
今回の場合「どうすれば生活に困窮した女性が風俗で働かなくてすむか」を議論すべきではないでしょうか?
このように正論を振りかざし弱者を叩き潰したいだけで問題解決を一切せず、ただただ自分自身のストレスを発散したい人が多いです。
人を潰すだけの正論を言う人からは距離を置く


長々と「正論を言う人は弱者を叩き潰したいだけのヤバイ人」という内容を書いてきましたが、ここからは正論を言う人たちとどのように接すればよいかお伝えします。
シンプルかつ最も効果があるのが、相手と距離を置くことです。
間違っても正論で相手と戦うことはしないでください。なぜならそんなことをしてもお互いに疲弊してしまうだけだからです。
私も正論を言う人に正論で立ち向かった経験があるのですが、振り返ってもただただ疲れただけという記憶しか残っていません。
人間関係に悩んでいる人に読んでほしい記事
ここからは私の愚痴を書きなぐった記事を紹介します。
・若者の俺が会社の飲み会に参加したくしない理由【忘年会・新年会・社会人】
まとめ
いかがだったでしょうか。
本日は正論を言う人がなぜ嫌われるのか? どうして違和感を感じるのか? どういうわけで怒るのかを私なりの意見で解説しました。
まとめると
・弱者を叩き潰したいだけ
・ストレスを発散したいだけ
こんな感じです。
みなさんのまわりにも正論ばかり言ってきて周囲の人間を疲れさせたいだけの人間がいませんか?
そんな方を見つけたら物理的に距離を置くことをオススメします。
今日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!