スマホで簡単にニュースを見れる今、わざわざお金を払ってまで新聞を読む価値があるだろうか? 多くの社会人が一度は考えたことがあるでしょう。
私は新聞を読んだ方が良いと考えます。
なぜならネットニュースと比較して情報の質が非常に高いからです。
ほかにも一覧性の強さなど様々あります。
ただし新聞には月額料金がかかるという大きなデメリットが存在します。
しかし図書館で読んでしまえば無料で読むこと可能です。
そこで今回は過去に新聞をしっかりと読み(中学2年生のときから高校を卒業するまでの5年間、毎日スポーツ欄を読み続けた)、その後一人暮らしになってからスマホでニュースを見るようになった私の意見を書きます。
見ていきましょう。
新聞のメリット
まずは新聞のメリットをお伝えします。
一覧性が強い
新聞のメリットでよく言われていることが「一覧性が強い」です。
スマホでニュースを見る場合、せいぜい3,4個のニュースしか表示できませんが、新聞であれば大量かつ様々な情報に一瞬でアクセスできます。
つまり短時間でより多くの情報を得ることができるのです。
これがよく言われている新聞のメリットでしょう。
ネットニュースと比較して情報量が多い
さらにネットニュースの場合、写真一枚と文章のみで完結していることが多く、新聞と比較して情報量が少なくなりがちです。
野球のニュースで例えてみましょう。
ネットニュースの場合デザインの都合上「6-4で楽天の勝利!」と書かれることが多いですが、新聞の場合
西武 000 200 101
楽天 210 101 01✖
とより詳しく試合内容を書くことができます(もちろんネットニュースでもこのような表記はあります)。
どちらも結論は一緒ですが、試合内容をより詳しく把握できるのは? と聞かれたら多くの方が「新聞」と答えるでしょう。
またネットニュースではスタメンや選手の個人記録が書いてある記事は少ないです。
一方、新聞の場合は誰がいつどんな結果を残したか、現在の打率や本塁打数はいくらなのか事細かに書かれていることが多いです。
しかし私はここまでの項目よりも次以降のほうが重要な気がするのです。
記事のタイトルを見ただけで内容と結論を把握できる
次のメリットはこちら。
新聞の見出しは本当に素晴らしくタイトルを見ただけで内容と結論を理解できるようになっています。
例えば
・露、ウクライナ侵攻を開始
・コロナ 東京で○○人感染 先月比○○人減
こんな風に中身を読まずとも内容を把握することができるのです。
反対にネットニュースの場合、是が非でも読者にクリックしてもらいたいためタイトルを見ただけでは内容が理解できても結論が分からないものが多数存在します。
例えば
・住みたい街ランキング!2位新宿を抑えて1位になったのは?
・「うわーやっちゃった」職場でどっきりした失敗4選
・会社の偉い人がHAGEってる理由
などなど。
こんな風にネットニュースの場合、タイトルを見ただけでは全く結論を理解することができません。
それどころか1位気になるでしょ? と意図的に情報を隠し、読者から貴重な時間を搾取する気マンマンです。
そのため情報収集の時間に対して得られる知識量が少ないと感じざるを得ないのです。
流行りの言葉を使えば「コスパが悪い」と言ったところでしょうか。
ネットニュースのデメリット
ここからはネットニュースのデメリットをお伝えします。
自分が興味のあるジャンルしか表示されない
ネットニュースのデメリットは自分が興味のあるジャンル以外は表示されないところです。
私の場合オススメニュースには野球などのスポーツばかり表示されています。
確かに自分が興味のある分野だけ読めればいいのかもしれませんが、それでは一部の情報しかもっていない偏った考えになってしまうのです。
ネットニュースはあなたに満遍なく情報を届けることや、バランス良く知識を与えることを考えていません。
どれだけクリックされるか、そしていかに多くの広告収入を得ることができるか追及しているだけなのです。
炎上、不倫、バイトテロなど負の感情を煽る記事が多すぎる
続いてはこちら。
ネットニュースを読んでいる方であれば経験していると思いますが「芸能人が不倫した」「YouTuberが炎上した」「飲食店でバイトテロ発生(いわゆるバカッター)」など負の感情を煽る記事がたくさん表示されます。
しかも質が悪いことになぜかオススメに出てきてしまうんですよね。
おそらくPV数(見られた回数)が多いからなのでしょう。
しかもコメント欄は誹謗中傷、罵詈雑言の嵐。気分が悪くなること間違いなしです。
そもそも論ですが、この手の炎上ニュースを知ったところで私たちの未来が変ることはありません。
殺人事件や強盗などの凶悪犯罪にも同じことが言えますが。
じゃあ見なければ良くない? と考える方もいますが、記事タイトルを作成する記者はクリックさせるプロ。
どんなに「炎上系のニュースは時間の無駄である」と理解していても読んでしまうのです。
ネットニュースは誤字脱字、間違いが多すぎる
私が紙の新聞を読んでいたころは誤字脱字や記事の間違い(選手の出身校や試合の内容など)がほとんどありませんでした。
ではネットニュースはどうでしょうか?
「ほんとにこれ読み直したの?」「ちゃんと試合見て記事書いたの?」と、思わず言ってしまいたくなるような低品質な記事が多いです。素人の私ですらわかるほどの。
ただしコメント欄がある場合は情報の間違いを指摘しているので、記事の修正力はネットニュースに軍配が上がります。
とはいえコメント欄までしっかり見ないと、正確な内容を理解できないのはおかしいですよね。
ネットニュースは手軽に利用できる反面、時間泥棒の側面が強いと言わざるを得ません。
PV稼ぎのコタツ記事が多い
「有名人(ひろゆきとか堀江貴文とか)がYouTubeやTwitter、TVでこんな発言をして話題になった」
こんな感じで取材もせずYouTubeなどのSNSでの発言をまとめただけの「コタツ記事」が非常に多いのもネットニュースの特徴です。
こたつ記事とは、主にウェブメディアの記者が一次情報をもとに、自ら取材をすることなく執筆した記事を表す用語。こたつに入ったまま完結できることからそう呼ばれる。
ニコニコ大百科より引用
確かに有名人の発言を文章にするのは一定の需要があると思います。
しかしながらコタツ記事を作成された側の人はどう思うでしょうか?
過去にメジャーリーガーのダルビッシュ有選手は自身のYouTubeでの発言を丸ごと記事にされてしまい、TwitterとYouTubeで下記のコメントを残しています。
動画の中身ほとんど書いてたらあかんやろ。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) November 8, 2019
余裕で営業妨害。https://t.co/4NmicRzEFS
もし自分がメディアの有料記事晒してたらあかんのと一緒でメディアも自分の動画内容晒すのはあかんやろ。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) November 8, 2019
自分は収入気にしてないけど、こんなんまかり通ってたらYouTube成り立たん。
Twitterの発言取り上げるのとは訳が違うことぐらいわかれよ。
スマホで無料&いつでも見れる! には勝てない
さてここまではネットニュースはダメ、新聞のほうが良い! と書いてきましたが、どうあがいてもスマホで見れるネットニュースの利便性に新聞が勝つことは出来ません。
実際に私も月に3,000円程度する新聞をわざわざ購入したいと思いません。
近所に図書館があるから読むけどなかったら読まない、というのが本音です。
とはいえ新聞に興味を持っていただきたいのは事実。
次の項目ではどうすればあなたが新聞に興味を持てるのか提案します。
新聞を購入すべきかは図書館で読んでから判断する
実際に図書館で新聞を読んでみて興味が湧いて来たら購入しましょう。
そうすればあなたにとって新聞が本当に必要なものか、あるいはそうでないのか正確に判断できます。
図書館について解説している記事はこちら。
「図書館なんてもう何年も行ってないよ!」という方は新しい発見があるでしょう。
・読書・勉強・仕事なら図書館へ!無料で本を読めるオアシス【知識の宝庫】
実は図書館にはアニメ化されるような人気のライトノベルも置いてあります。知ってましたか?
まとめ
おわり!
本日は新聞の良さを私の実体験をもとに解説しました。
私の経験上スマホで見るニュースの場合内容を忘れてしまうことが多いのですが、紙で読んだ新聞は時間が経っても忘れることがありません。事実、紙の新聞で野球のニュースを見ていたときはほぼすべてのチームのスタメン選手を把握していましたし、誰が首位打者でどの程度の成績を残しているのかもわかっていました。
反対にスマホで野球ニュースを見るようになってからは、応援していない球団はもちろん応援している球団のスタメン選手ですら分からなくなってしまいました。野球に対する情熱は変わらないはずなのに。
記事を見ている時間は今も昔も大差ないはずですが、知識は雲泥の差です。
やはり賢くなりたいのであればネットニュースではなく新聞を読むべきである、というのが私の意見です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました! また私の記事を読んでいただければと思います。
それでは!